教員という仕事
以前にもいちど申し述べたことではあるが
特段 大いなるこころざしがあってこの仕事を選んだわけではない
恥ずかしい話であるが
高校を卒業し 大学も卒業する段になってこの先何かをして生きていかねばならない
というその消極的な状況設定に押し込められただけのことにすぎない
やりたいことはなかったのかといえば
まあなかったわけである
万人から抜きん出る才覚など持たなかった
企業に就職してもよかったな と今では思うが
ぼんやりと夢見るまだ20代の前半の若者であったので
それはなんだか自分の人生ではないような気がして
それで自分の人生がもしかしたらそこにあるかもしれない
という淡く微かな期待もあったのだろう
この仕事を選んだ
選んだ限りは精一杯やろうと思い
ここまでやってきた
与えられた仕事をただひたすら
やってきたのだと
今のこのダンス部の顧問という役割も
その一部に過ぎない
遠い その20代の頃にはまるで考えられなかった仕事ではある
与えられた仕事をする
今ではそれがひとつの職業観となっている
やりたいことをするのが仕事ではない
やってくださいといわれたことをする
それはカルヴァン主義の指し示す職業観でもある
calling という職業観
私たちは神に呼び出されてその場所に立っている
そう考える
救われるために
救いを求めて
与えられた仕事がもしあるなら
その仕事を粛々と
そしてできるなら少しでもよい仕事をやろうと
そう考えることにしている

最近のコメント